後見申立時の面接
司法書士のもみきです。
昨日から妻と子供が実家に帰省しました。
1人暮らし経験のない私は家に1人残されて生活のリズムが作れないのですが、地デジ化と同様さして問題ではありません。(中村風に・・・。)
先週、後見開始申立の書類作成をご依頼頂いた方に対する家庭裁判所調査官の面接に同行させていただきました。
今後の医療費等のため、判断能力が低下しているご主人と共有名義となっている不動産を売却したいという奥様からのご相談を受け、これまでもご主人の財産を管理し、身の回りの世話を全て行っていた奥様を後見人候補者として申し立てたのですが、一般の方にとっては裁判所から「面接するから来て下さい。」なんて連絡があると、何を聞かれるものかと不安になるのが当然だと思います。
そんな不安を少しでも取り除くことが出来るように、当事務所では書類作成の依頼を受けただけの時でも出来る限り同行させて頂いているのですが、同行させて頂くもう一つの理由は、こちらも多少慣れているといっても、何百件も申立経験がある訳でもありませんし、後見申立をする当事者の事情は千差万別ですから、一つ一つの案件がどのように進行していくかを経験することは今後の自分の業務にとっても必ずプラスになるからです。
今回も実際に立ち会わせて頂くことによって、調査官の後見人候補者に対する質問の内容・意図がとてもよく分かり、中には自分が予め知っていなければならなかったようなことも調査官の質問で引き出され、今後ご相談を受けた際に気を付けなければいけないことにもたくさん気付くことができました。
この方、70代後半の方なのですが、改めて年齢をお聞きするまで年齢を忘れてしまうほど見た目も気持ちもとてもお若い方で、調査官の面接にも余裕の表情でスラスラ答えていたのですが、面接後、最寄り駅まで車でお送りする車中、「今日は来て頂いて本当に良かったです。緊張して途中で心臓が痛くなったのですが隣にいて頂いたので不安が何倍も取れました。」とおっしゃって頂いて、こちらも同行させて頂いて本当に良かったなと思いました。
面接の2日後、22日(金)に審判が下りたとの連絡を受けました。
家庭裁判所に申し立てたのが7月の上旬だったので審判が下りるまで約2週間。
「後見の申立をしてから審判が下りるまでどれくらいの期間がかかりますか?」という問い合わせを受けると決まり文句のように約3ヶ月前後とお答えしているのですが、最近は案件によっては1週間という話もあるようです。
制度発足から10年以上が経過し、利用者数も年々増えてきているということで、家庭裁判所も時間をかけて調査しなければならない案件と、そうでない案件を選別しているのでしょうね。
高齢化が本格的に進んでいくこの国ではこれからますます後見制度のニーズが高まってくるはずですので、微力ではありますが当事務所でも司法書士としてできることに取り組んでいきたいと思っております!
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